乗換券【京都市（路面電車）】〜交通調査票〜

路線図が「駅名・地図併用式」の最初のものと同じでしたので、この時期と判断しましたが、乗車時間が円形の時計のようなデザインなのが気になります。時間が円形になるのは、乗換券では「地図式」になってからです。

内容に目立つところがありませんので、全体的に傾向を把握するための調査だったのでしょうか。

運行系統毎に、交通調査票が用意されましたので、さらに詳しく調査できたと思われます。

路線図にはいくつか疑問点があります。まず、東福寺がありませんが、他の部分を見ると時期的に矛盾はなさそうです。 また、バス路線らしきものがあり、停留場名が電車と違う部分があります。

今回も運行系統毎に、交通調査票が用意されました。乗車停留場が駅名式になり、路線図は主要停留場だけの表記になり、スッキリとしました。集計がしやすくなったのではないでしょうか。

前回と似たような様式ですが、運行系統が番号からひらがなに変わりました。

今回から４回連続で、早朝と深夜に限定した調査が実施されました。今回が夏で、冬、春、秋と続きました。 時刻限定の為、時刻の欄が早朝５時と６時、深夜の欄が１０時〜１２時となっています。 乗客が少ない時間帯の、季節ごとの様子を調査したようです。回を追う毎に目的が絞られてきました。

右の「入」「出」の欄が無くなり、系統を縦２列にして、券がやや小さくなりました。

早朝の定義が変わって、７時と８時が加わりました。通勤、通学時間と比べるためでしょうか。

乗換券の小型化に先立って、サイズが縮小されました。そのため、説明文を左に移動させたり、路線図のデザインを変えたりしました。

未所有の為、確認できませんが２４時間制の採用により、時刻の部分が変更されたと思われます。

これがバス用という確証はありませんが、路線図と２４時間制から、この頃に行われた（*京さ）バスの交通調査票と判断しました。

しかし、様式を見ると右上に運転系統を表すひらがながあったり、乗車停留場は電車のものだったりと、疑問が残ります。単に文献の間違いという可能性がありますが、確認する手段がありません。

右に並んだ定などの種別は、今までに無い項目です。使用者の分類ができたと思われます。

右上の白丸には路線番号が、路線図の該当する区間には赤で加刷されています。

また、「用途不明」のものは右上がわずかに違い、白丸の中には認め印が押されています。（画像は白丸内は空欄の見本？）

この調査時期は、文献からは判断できませんでした。北野から西大路線まで繋がっていますので（路線図左下）、１９５８年（昭和３３年）９月〜北野線が廃止された１９６１年（昭和３６年）７月。 さらに、標題が「交通調査票」ですので、この時期と判断しました。

標題が「交通調査票」が「旅客調査票に」変わっています。

右下にバス路線の欄があることと、路線図からこの時期に行われたバスの交通調査票と判断しました。

停留場に番号が振ってありますので、集計がしやすかったと思われます。