Update:20/10/14

栗の渋皮煮
渋皮煮のレシピは、ウェブにたくさんありますが、栗の状態や調理器具の大きさなどで、実際の調理法が違うようです。そこで、備忘録としてこのページを作りましたので、一般的なレシピではありません。

 

材料

  • 生栗
  • グラニュー糖
  • 灰汁(重曹)

 

道具《 写真

  • ナイフ
  • 鍋:2つ…加熱用と水に取る用
    アルミ以外のもの(ほうろう鍋)がお薦めです。
  • かご…渋抜きと灰汁抜きのときに使用
  • ボウル…渋皮の筋やワタを取ったあと水に浸すため
  • ざる…流水の下に置いて、取れた筋やワタを受け取る
  • 竹串…筋が取りにくいときに使う

作り方

  1. 前処理
    生栗を水に浸して一晩置く。
  2. 鬼皮むき《 写真
    おしりのところから頭に向かって剥いていき、一部が頭まで剥けたらお尻向かって剥いていく。
    最後にお知りの部分をはずす。
    (小刀で切り込みを入れて、鬼皮がめくれたら親指と人差指でつまんで剥く。)
    剥けたものから水に浸す。
  3. 渋抜き準備
    灰汁に一晩浸す。
  4. 渋抜き《 写真
    【沸騰後の加熱時間:計30分】
    前日に、浸した灰汁から栗を取り出し、昨夜の灰汁は捨てる。
    鬼皮を剥いた栗をかごに入れてから鍋に入れ、栗がかぶるまで灰汁を注ぐ。
    少し泡が出てきてお湯の表面が揺れるまで加熱する。
    火力を調整しながら、お湯の表面が揺れて栗が踊らない状態を維持して、10分間茹でる。
    栗をかごごと取り出して水にさらす。
    手で扱えるくらいまで、自然に冷ます。
    筋やワタを流水の中で、親指の腹を使って優しく擦り落とす。
    筋はお尻から頭に向かって、
    ワタは頭からお尻向かってこすると取れやすい。
    (筋が取りにくいときのみ、爪楊枝で筋の端を持ち上げて、指で取り除く。)
    渋皮がひどく破けたものは取り除く。
    処理した栗は、順次水を入れたボウルに入れる。
    これを、計3回以上繰り返す。
    (1回目で筋やワタはほとんど取れることが多い)
  5. 木灰抜き【沸騰後の加熱時間:計15分】…栗についた灰汁(重曹)を落とす
    渋皮が少し破けているものは、お茶パックに入れる。(一袋に2個が収まりが良い)
    栗をかごに入れてから鍋に入れ、栗がかぶるまで水(お湯)を注ぐ。
    少し泡が出てきてお湯の表面が揺れるまで加熱する。
    火力を調整しながら、お湯の表面が揺れて栗が踊らない状態を維持して、5分間茹でる。
    栗をかごごと取り出して水にさらす。
    これを、計3回繰り返す。
  6. 加糖【沸騰後の加熱時間:計30分】
    鍋に栗を入れ、水をひたひたに注ぐ。(注いだ水の量を量っておく)
    加えた水の85%のグラニュー糖を量る。(分量はお好みで)
    一旦火を止めて、1/3のグラニュー糖を加える。
    火力を調整しながら、お湯の表面が揺れて栗が踊らない状態を維持して、10分間加熱する。
    一旦火を止めて、さらに1/3のグラニュー糖を加える。
    さらに、同様の火力で10分間加熱する。
    一旦火を止めて、残りのグラニュー糖を加える。
    最後に、同様の火力で10分間加熱して、火を止めて自然に冷ます。
    (長期保存する場合は、加熱終了直後に次の手順を踏む)
  7. 長期保存する場合には、渋皮煮とシロップを加熱殺菌した瓶に詰めて、脱気をした後に加熱殺菌(25分間)をする。
  8.  

途中リタイアの栗たち 《 写真

  • きれいだと思った栗が、鬼皮を剥いたら虫に食われていたり、渋抜きの途中で渋皮が破けたり変色したりしますので、取り除く必要があります。

コメント

  • 失敗談:多くのレシピでは、強火とか弱火とか表現されているので、炎にばかり気を取られて失敗しました。
    湯面と栗(具材)の様子に注目するとうまくいきます。火加減の参考サイトをご覧ください。
  • 渋抜きには 灰汁 を使っています。重曹のほうがが手軽だと思いますが、適切な濃度がわかりません。

参考サイト