東京馬車鉄道
車内券などの情報がありません。
東京電車鉄道
車内券などの情報がありません。
東京鉄道
券種 | 図版 | 解説 | |
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乗換切符 | 駅名式 |
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【総論】 1906年(明治39年)に東京電車鉄道、東京市街鉄道及び東京電気鉄道が合併してできた、東京鉄道の乗換切符は駅名式のものが存在しました。 最後の様式まで、停留所と発券期日が天地逆になっていますが、小型の鋏で券を回しながら入鋏したと思われます。 日付の書式が何度も変更されていますが、停留所を上辺と右辺または左辺に配置して、空いたところに日付を入れているように思います。 数種類の鋏こんが確認されていますが、使い分けは不明です。 【初期券】最初と思われる様式は、表面に停留所と時間が記載され、裏面の注意事項は3項目で、路線が少ないためか乗換場所が列記されています。 【確認済み発券期日:明治41年4月2日〜同年5月7日】表面に発券期日が縦書きで記載されるようになりました。裏面の注意事項は不正乗車時の増運賃の説明が追加され、4項目になっています。
【確認済み発券期日:明治41年10月1日】日付が縦書きのまま90°回転させています。
【確認済み発券期日:明治43年11月8日〜明治44年6月11日】表面の様式は、停留所が増えたため右辺に追加されました。また、発券期日が横書きになり、乗換時間と位置が入れ替わりました。
裏面の注意事項に変更はありません。 |
東京市電気局
券種 | 図版 | 解説 | |
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車内補充券 | 番 号 |
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準備中 |
乗換乗車券 | 駅名式 |
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未所有のものが多いため、不明な点が多く推定の部分があります。情報をお寄せいただけると助かります。 【初期券】ほぼ、東京鉄道の書式を踏襲しています。掲載停留所が増えるのに伴い、右辺にあった停留所は下底に移り、3行になりました。 【大正初期】初期券には元号が記載されていませんでしたが、発券期日に大正と表記されるようになりました。 停留所の変化のみでしたが、発券期日が縦書きで、停留所が4行のものが存在するようですが、使用期間は短かったようです。 【発券期日:算用数字券】1914年(大正3年)頃のようですが、日付が算用数字に変わり、項目の配置が変更になったようです。 配置は次のとおりです。発券期日(下底左)、時刻(下底右寄りに1行)、停留所(3行) 【系統番号表示券】1916年(大正5年)頃のようですが、系統番号(出張所番号)が左辺に表示されるようになりました。 同年7月には規則改定があったようで、券の名称が「乗換切符」から「乗換乗車券」に変わったり、「通学回数券」が新設されたりしました。この様式では系統番号が右辺に移っています。 左辺では入鋏しにくかったのではないでしょうか。 【発券期日:1行券】駅名式の最後の様式と思われます。時代が新しいため、よく見かけますが、停留所の変更時期(発券期日から判断)と路線の開業などの時期がずれています。 理由は不明ですが、停留所の変更の先行実施か、参考文献の誤りか判断できません。 |
番 号 |
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1020年(大正9年)3月21日から地図式に切り替わりました。路線が拡大し、駅名式では対応しにくくなったからだと思われます。 各出張所の乗務区間が太線になっていて、左上に出張所番号が表示されました。当初は出張所別に11種類が存在しました。その後、増えて13種類になりました。 だんだんと路線が増えていき、運転系統番号と出張所番号が一致しなくなり、1929年(昭和4年)6月に番号の代わりに、出張所名(後の営業所名)が表示されました。 【初期券】モノクロの片面印刷の券でした。日付は控えめで目立ちませんでした。 【日付加刷券】1921年(大正10年)12月?頃から、日付を大きく加刷するようになり、とても目立つようになりました。日付の色は複数確認されています。 この様式の終わり頃は裏面に広告を印刷するようになりました。1923年(大正12年)9月の関東大震災では印刷工場が被災して、半年くらい印刷を外注していました。 外注期間の乗換券は未所有ですので、興味があるところです。 【日付裏面券】前様式では3回印刷する必要があったためか、日付を裏面に移し広告の一部となりました。日付は目立ちませんが、コストとのバランスを考えたのかもしれません。 【出張所色分券】カラー化が進み、1925年(大正14年)9月頃から、出張所ごとの刷色になりました。インク代はかかりますが、工程は2工程で変わりません。見た目が華やかになりました。 |
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名 称 |
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1029年(昭和4年)6月1日から色分けが無くなり出張所名が表示されるようになりました。 【初期券】刷色以外に大きな様式の変更はありませんでした。 【小型券】1931年(昭和6年)5〜6月頃から、サイズを縮小しましたが、それ以外の様式に変化はありませんでした。 【バス連絡−初期券】1933年(昭和8年)12月21日から電車とバスの相互連絡制が導入されました。バス路線が入り複雑になったためか、サイズが大きくなりました。 最初の様式は発券期日が「年月日」で大きな文字で加刷されています。電車の路線や停留場は黒色、バスの路線や停留場は朱色でした。 1937年(昭和12年)頃になると、バス路線や停留場も黒印刷になりました。 【バス連絡−小型券】1941年(昭和16年)頃から再度小型券になりました。 【乗車券・乗換券一本化券】1943年(昭和18年)6月1日から乗車券と一本化され、乗り換える乗客にも1枚の券で済むようになりました。 |
東京都交通局
券種 | 図版 | 解説 | |
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乗車券 |
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都制施行直後は地図式でしたが、戦後は金額式に変更された模様です。終戦直後の券は未見のため変更時期は不明です。 昭和30年頃からデザインが統一され、運賃改定ごとに刷色が変えられています。 |
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車内補充券 | 金額式 |
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準備中です。 |
乗換乗車券 | 各 種 |
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様式が目まぐるしく変化しました。乗換券から乗継券、さらに乗換券は地図式から変則地図式に、乗継券は名称が不明ですが「系統式」とでも言うのでしょうか。 |
定期券 |
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有効期限をわかりやすくする工夫がなされています。種類は赤色の加刷、年は月の字体、月は月の刷色で区別されています。 |