このページの図版は、黄ばみの補正をしていますが、元の色合いが不明のため、再現性は疑問です。
43(S18).07.01.
都制施行(*都80)
東京市電気局⇒東京都交通局
昭和18年6月1日に東京市最後の運賃改定を行いました。これにに伴い乗換券が乗車券兼用で、各営業所共通の様式になりました。その様式を継承ていますが、東京都電気局のマークが加刷されています。
43(S18).10.01.
規則改定(*わ都)
乗換券と乗車券を分離営業所ごとの様式
18.10.−5〜
19.−4.29
前述のとおり、昭和18年6月1日の運賃改定に伴い、乗車券と乗換券が統一された様式になりましたが、不便だったのか乗車券とは乗換券は分離し、さらに営業所ごとの様式になりました。
左上に「電車乗車券」と表示されていた箇所に、営業所名が表示されました。発行期日は日にちだけ入鋏する様式でしたが、年月日が加刷されるようになりました。
予備用と思われるもが確認されています。
44(S19).05.05.
規則改定(*都80)
系統均一料金制電車乗換制廃止
以下、文献からの引用です。
戦時事変災害そのた非常事態の発生に際しこれに即応する措置を講ずるため乗換制を廃止し系統別均一制をを実施した。(*都50)
45(S20).08.15.
終戦
玉音放送
45(S20).12.01.
電車乗換制復活(乗換1回のみ)
昭和20年12月1日の運賃改定に伴い、乗換制度が復活しました。
乗換は1回限りとなりましたので、営業所の担当路線と乗換停留場、系統番号のみに簡略されました。事由に「事故」と「乗継」が追加されました。
「乗継」とは同一系統でも目的地の途中までしか行かない電車に乗った場合に、その電車の終点で下車して先まで行く電車に乗る場合でしょうか?
記載系統については精査していませんので、早稲田と巣鴨両営業所が一緒になっている理由や、同じ営業所でも違う区間の券が存在したかどうかは不明です。
46(S21).03.15.
運賃・規則改定(*わ都)
乗換制度廃止
電車乗換券⇒電車乗継券
この時代は様々なことが目まぐるしく変化したのかも知れません。乗継制度が復活して1年も経たずに、制度が廃止されました。
これに伴い、「乗継券」となりました。乗換がありませんので、営業所の担当系統のみの表示になりました。
図版の他に黒刷りがあったようですが、色分けは不明です。以下、まったくの推定ですが「午前・午後」と「上・下り」で使い分けたのかも知れません。
時期不明
様式変更
67(S42).12.10.
撤去5ヶ年計画開始(*都80)
33.−6〜
44.−9
変更時期、理由は不明です。営業所名の表示が無くなり、色分けも無くなったようです。事由に「方向」、「乗越」、「例外」が追加されています。
この中で「方向」というのがよくわかりません。これまた推定ですが、図版は大塚営業所のものですが、16、17両系統は大塚仲町から春日町は重複区間です。 例えば、この重複区間で16系統の電車に乗車したとした場合、目的地が17系統上だった場合途中で17系統の電車に乗り換える場合でしょうか?
72(S47).11.12.
撤去5ヶ年計画完了(*都80)
現荒川線のみ存続
乗継券がどうなったのかは不明です。