期日 更新履歴
2023.12.26. 裏面:震災記念標語 追加
2023.12.18. 発券確認期日追加
2023.12.06. リニューアル:図版の見直し
コメントと色一覧追加
2023.09.11. ボタン配置変更: など
2023.06.14. 通常用追加: VM-20g
2023.03.01. 作成
  • *都40: 東京都交通局四十年史
    昭和26年8月1日
    東京都交通局
  • *都60: 都電 60年の生涯
    昭和46年12月10日
    東京都交通局
  • *わ都: わが街 わが都電
    平成3年8月1日
    東京都交通局
  • *鉄旅: 新潮「旅」ムック
    日本鉄道旅行地図帳  5号 東京
    平成20年9月18日
    株式会社 新潮社
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地図式初期

地図式【初期】 確認 コメント 部分拡大図 200%に拡大

20(T09).03.21.

様式変更

地図式に変更

−9.−3.21

−9.−5.28

駅名式の最後が【9.3.20】で、地図式の初見が【9.3.21】のため、地図式への切り替え時期が特定できました。

路線が拡大し、駅名式では対応しにくくなったからだと思われます。左上に出張所番号が表示されるようになり、11種類が存在しました。

裏面にあった「注意事項」がなくなり表面に移り、内容は別物です。

 

VM-20c

20(T09).05.26.

路線の開業(*都60*鉄旅)

錦町河岸
〜商科大学前〜
神保町


20(T09).07.11.

路線の開業(*都60*鉄旅)

馬場先門〜市役所前
鍛冶橋

−9.−8.30

−9.10.07

錦町河岸から神保町までと馬場先門から鍛冶橋までの開業に対応しています。

この時期の手持ちが少なく前者に対応したものが存在するかどうか不明です。






VM-20g

時期不明

様式の変更

日付:


20(T09).10.05.

路線の開業(*都60*鉄旅)

常盤橋〜≈
(丸の内一丁目分岐)


21(T10).03.31.

路線の開業(*都60*鉄旅)

東京駅北口
〜東京駅乗車口
市役所前

−9.10.23

10.−4.12

日付が上に移動して出張所番号が大きくなりました。そして、「注意」の内容が変更されました。さらに、停留場の文字数が増えています。

常盤橋から市役所前まで開業するのは、翌年ですが先を見越して作成されたようです。

また、文献(*鉄旅)によりますと、永楽町は「永楽町」→「東京駅北口」→「永楽町」と改称が繰り返され、この期日では「東京駅北口」のはずですが、「永楽町」です。

  変更点など
全体

注意:
この切符は折りたゝまないで其のまゝお持ち下さい⇒
本券は乗降の都度必ず係員に御示し下された度






VM-20j

21(T10).03.31.

路線の開業(*都60*鉄旅)

菊屋橋〜千束町
三ノ輪車庫前


21(T10).08.01.

路線の開業(*都60*鉄旅)

御蔵前片町〜三筋町
菊屋橋

10.-4.30

10.11.20

この様式も先を見込んで、8月開業の区間を含めて、片町から三輪までつながっています。

「7」(三ノ輪出張所)の券は、未開業の雷門と吾妻がつながっています。エラーなのでしょうか。次の様式ではつながっていません。



VM-21cE/エラー?

日付加刷

地図式【日付加刷】 確認 コメント 部分拡大図など 200%に拡大

時期不明

様式変更

日付:加刷


21(T10).12.20.

路線の開業(*都60*鉄旅)

神明町車庫前〜≈
上富士前町

駕籠町〜≈〜大塚町


22(T11).02.21.(*鉄旅)

22(T11).02.01.(*都60)

路線の開業(*都60*鉄旅)

上富士前町〜≈〜駕籠町

10.12.01.

10.12.20.

旧様式の日付の部分に出張所番号が移動し、時刻の文字がゴシックで大きくなり、日付が色付きで大変大きくなり見やすくなりました。

大塚町から駕籠町が先行印刷されています。

この様式には、日付が加刷されていないものがありますが、日付の印刷忘れでしょうか。入鋏されていて使用が確認できますの、見本ということはないと思われます。それとも、新任車掌の練習用とか。

  変更点など
全体

乗換時刻:
大きく

表面注意:
本券は乗降の都度必ず係員に御示し下された度⇒
本券はのりおりともに係員にお示し下さい

路線

追加:
上富士前〜カゴ町〜大塚町





VM-21L/日付なし

21(T10).12.21.

書式変更

日付:『日 年月 日』


23(T12).09.01.

関東大震災

10.12.21

12.−8.24

確認されている発券期日から、様式変更の期日が特定されています。

日付の様式が変更されて、「日」が左右2ケ所になりました。基本の部分には変更ありません。

日付の色は3色確認できています。確認された、期間は次のとおりです。
桃【10.12.21〜11.−3.18】
青【12.−5.−1〜12.−4.20】青の復元不十分
桃【12.−5.15〜−2.08.24】

出張所の変遷は資料が少く不明なのですが、1923年(大正12年)には「12」と「13」が増えています。




VM-21x-日付:桃/青/桃

22(T11).03.08.

路線の開業(ルート変更)(*都60*鉄旅)

(松住町分岐)〜≈〜須田町[1]
24eで対応】


22(T11).03.18.

路線の開業(ルート変更)(*都60*鉄旅)

(本郷線との振替地点)〜≈〜旅籠町
24eで対応】


時期不明

停留場の改称(*鉄旅)

新宿⇒角筈[1]

22(T11).04.10.

路線の開業(*都60*鉄旅)

角筈〜淀橋町
(乗換券では角筈〜新宿)
24eで対応】


22(T11).07.30.*鉄旅

22(T11).07.31.*都60

停留場の改称(*鉄旅)

恵比寿⇒伊達跡

路線の開業(*都60*鉄旅)

伊達跡〜恵比寿長者丸
(変更せず)


22(T11).08.20.

路線の開業(*都60*鉄旅)

土橋[2]←難波橋←(土橋本線)
(一通ループ線)
24eで対応】


22(T11).12.07.

路線の開業(*都60*鉄旅)

菊川橋〜猿江裏町
24eで対応】


23(T12).04.15.

路線の開業(*都60*鉄旅)

蛎殻町〜蛎殻町一丁目(不明)

水天宮前〜土州橋
24eで対応】

駒込橋[b]〜滝野川役場前〜飛鳥山
24eで対応】


23(T12).05.31.

路線の開業(*都60*鉄旅)

蓬莱橋[2]〜≈〜芝口
24eで対応】


23(T12).07.29.

路線の開業(*都60*鉄旅)

門前仲町〜月島通八丁目
24eで対応】


23(T12).02.09.(*都60)

23(T12).09.01.(*鉄旅)

24(T13).02.29.(*鉄旅)

路線の開業(*都60*鉄旅)

吾妻橋西詰〜吾妻橋東詰
24eで対応 か?】


24(T13).03.02.

路線の開業(*都60*鉄旅)

業平橋〜浅草駅前
24eで対応】

この間の記事は右に表示

理由はわかりませんが、この間に開業した路線は24eでまとめて対応しています。それにしても、ほぼ2年間対応なしというのは謎です。





時期不明

様式変更

時刻:右辺

停留場:原則1文字

13.−5.−1.

13.−6.18.

文献(*都40)によりますと、関東大震災で罹災して半年くらいは印刷を外注していたそうです。操業を再開して、自前印刷になり様式を変更したのかもしれません。

出張所番号と乗換時刻が右に移動して、乗換時刻が算用数字になり、見やすくなりました。さらに、1文字表記の停留場が増えて、スッキリしました。

「注意」は削除されました。

路線図は今まで対応していなかった区間や開業予定の区間が表示されました。また、開業しなかった区間もありますが、関東大震災の影響で開業できなかったのでしょうか。詳しくは、「変更点」と「詳細図」をご覧ください。

  変更点など
路線

追加(遅れて反映):
22h 土橋ループ
22c 松〜旅
22d 角〜新宿
22L 〜猿江
23d 水天〜土
23d 駒込橋〜飛鳥山
23e 芝口
23g 門〜月島
23i  駒〜吾西〜東吾

追加(先行対応):
24f 〜三原
24g 大仲〜ゴ国
25f 六〜溜
26d 本芝〜芝浦
28L 石〜亀戸
28LD,29c,30i 錦糸堀洲崎
28Lk ゴ国〜天神町(後の券では矢来下)
29k 東〜両駅
30d 九下〜九上
31c 中郷〜向島

追加(不明、未成線?):
一ツ橋〜錦〜美〜神駅〜岩〜倉〜老
中郷〜緑五〜徳




VM-24e

時期不明

書式変更

停留場:原則2文字


24(T13).06.21.

路線の開業(*都60*鉄旅)

三原橋[1]〜≈〜蓬莱橋[2]
24eで対応済み】


24(T13).07.16.

路線の開業(*都60*鉄旅)

大塚町〜護国寺前
24eで対応済み】

13.−7.−1.

13.10.18.

前様式は図としてはスッキリしていましたが、停留場名が1文字というのはわかりにくかったのかもしれません。一例として、部分拡大図では「銀」が「銀四」となっています。

また、不明だった区間は削除されています。

日付の色は2色確認できています。確認された、期間は次のとおりです。
橙【13.07.01〜07.20】
青【13.08.12〜10.18】

関東大震災から1年が過ぎた、9月1日の券の裏面には、「震災記念標語」が印刷されました。なぜか、二等当選のものです。一等などほかのものは無いのでしょうか?疑問が残るところです。





VM-24f-日付:橙/青

時期不明

書式変更

裏面:広告

13.11.11.

14.−2.13

裏面に広告が印刷されるようになりました。震災のダメージを回復するための、収入源作りでしょうか。「東京市電気局印刷工場」とありますので、電気局で印刷工場を持っていたことがわかります。

日付の色は2色確認できています。確認された、期間は次のとおりです。
桃【13.11.11〜12.30】
緑【14.−1.−1〜−2.13】

「印刷工場の創設は大正3年12月株式会社三協社より印刷設備を買収して当局庁舎内に設置し、経理課の所属として乗車券および乗換券の印刷を行ったのが始まりである。」(*都40)


裏面部分拡大

VM24k-日付:桃/緑/裏面

日付裏面

地図式【日付裏面】 確認 コメント 部分拡大図 200%に拡大

時期不明

様式変更

日付:表面⇒裏面


25(T14).

停留場の改称

品川[3]⇒北品川
27aで対応】

14.−2.26.

14.−3.15.

前様式のほうがわかりやすいと思いますが、印刷工程の関係でしょうか、日付が裏面に移動しました。前様式では、「表」、「日付」、「裏面広告」と、3回印刷する必要がありますが、新様式では2回で済みます。




VM-25c/裏面

時期不明

様式変更

表面に説明文:「裏面ニ広告〜」追加


25(T14).06.06.

路線の開業(*都60*鉄旅)

溜池[2]〜今井町〜六本木

14.−4.−1.

14.−6.15.

裏面広告が始まってから半年が過ぎましたが、周知文が追加されました。

期日が前後しますが、溜池から六本木までつながったことに対応しています。

  変更点など
路線

追加:
六本木〜≈〜溜池





VM-25f

時期不明

様式変更

表面の説明文:「裏面ニ広告〜」削除

14.−6.20.

14.11.10.

裏面広告の周知ができたのか、約1ヶ月で周知文がなくなりました。その他には変更ありません。





VM-25g

出張所別色分け

地図式【色分け】 確認 コメント 部分拡大図など 200%に拡大

時期不明

様式変更

出張所別に刷色分

14.−9.24.

14.11.15

出張所番号に加えて、刷色を変えました。カラフルになり、区別がしやすくなりました。その他の部分に変更はありません。



VM-25i

25(T14).11.16

様式変更

裏面日付:曜日追加


26(T15).02.25.

停留場の改称(*鉄旅)

大塚町⇒大塚仲町
【対応時期不明】


26(T15).03.02.

停留場の改称(*都60*鉄旅)

入谷町⇒浅草車庫前
27aで対応】


26(T15).04.01.

引込線で旅客営業開始(*都60*鉄旅)

本芝一丁目〜芝浦二丁目
〜(芝浦工場)

14.11.16〜



15.−2.21

15.−5.−1

裏面の日付に、曜日が加わりました。様式の変更時期は発券期日から断定できました。この裏面の様式はしばらく続きました。


芝浦工場への引込線の一部区間で旅客営業を始めました。





VM-26d/裏面

26(T15).05.18.

路線の開業(*都60*鉄旅)

東京駅乗車口〜≈
(八丁堀線)
(ループ線)

15.−5.−7

16.−1.−7

東京駅乗車口から八丁堀線(当時の路線名は不明)まで、単線で一方通行の路線が開通しました。乗換券には影響が無いと思いますが、こんな細かいところまで対応しています。





VM-26e

時期不明

停留場の改称(*鉄旅)
(反映)

品川[3]⇒北品川

入谷町⇒浅草車庫前

−2.−1.24

−2.−7.−9

この時期の国鉄品川駅周辺の市電の変化は文献に当たっても、複雑で解読が不十分です。

当時、京浜急行が品川駅に向けて延伸していました。同じ頃、市電は品川駅を通り越して、京浜急行の旧品川駅に向けて伸びていったようです。 京浜急行が高輪駅(現品川駅)まで到達した後に、品川駅よりも南に位置する京浜急行品川駅を北品川駅と改称しました。 それに合わせて、市電の品川停留場を北品川停留場と改称したようです。乗換券では、「品駅」が追加されましたが品川駅前は従来から存在しました。

入谷町が浅草車庫前に改称されたことに対応しています。しかし、駒込橋から飛鳥山までが削除された理由は不明です。

予備用のものは、「月日」の入鋏欄が右辺に移動しました。左辺のほうが時刻と離れていてわかりやすいと思いますが、入鋏欄がまとまっていたほうが発券しやすいのかもしれません。

  変更点など
路線

削除:
駒込橋〜飛鳥山
※理由は不明

停留場

追加:
品駅

変更:
品川⇒北品川
入谷⇒浅車





VM-27a

27(S02).08.16.

路線の開業(*都60*鉄旅)

清正公前〜白金猿町

−2.−8.−2

−3.12.13

清正公前から白金猿町まで延伸したことに対応しています。





VM-27h

27(S02).09.17.

停留場の改称(*鉄旅)

浅草車庫前⇒入谷町


28(S03).07.16.(*鉄旅)

28(S03).07.24.(*都60)

路線の開業(*都60*鉄旅)

千住大橋〜千住四丁目
(該当せず)


28(S03).08.01.

停留場の改称(*鉄旅)

駒込橋[b]⇒駒込車庫前

路線の開業(*都60*鉄旅)

駒込橋[a](移転)〜≈〜駒込車庫前
(駒込線と飛鳥山線通し運転*わ都


28(S03).12.08.

路線の開業(*都60*鉄旅)

石原町〜亀戸天神橋


28(S03).12.11.

路線の開業(*都60*鉄旅)

護国寺前〜矢来下


28(S03).12.29.限り

停留場の廃止(*鉄旅)

洲崎[1]

28(S03).12.30.

路線の開業(*都60*鉄旅)

木場町〜須崎[2]〜(城東電車終点)

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この間の手持ちが無いため不明です。





停留場の改称(*鉄旅)

青山七丁目⇒青山車庫前


29(S04).03.25.

路線の開業(*都60*鉄旅)

錦糸堀〜深川本村町
猿江裏町


30(S05).頃

停留場の改称(*鉄旅)

薩摩原⇒三田

本芝浦一丁目⇒芝橋

−4.−2.13

−4.−5.30

これ以前の期間の手持ちが無いために、詳細は不明です。個々の開業などに対応したものが存在したのかもしれません。

出張所名が表示された様式の初見は【4.6.1】ですので、出張所番号の最終様式だと考えられます。

  変更点など
路線

追加(遅れて反映):
28L  石原〜亀戸
228Lk ゴ国〜矢来下

追加:
錦糸堀猿江

停留場

削除(時期不明):
浅車

変更(遅れて反映):
28h 駒込橋⇒駒込車

変更:
青七⇒青車

変更(時期不明):
29? 本芝⇒芝橋
29? サツマ⇒三田




VM-29c

刷色一覧

刷色一覧 コメント 具体例

刷色一覧表

確認できている刷色は、次の表のとおりです。黄ばみの補正が適切かどうかわかりませんので、色には曖昧さが残ります。また、色名は1文字に統一した関係で大まかです。

茶色は地味なので、加刷日付や裏面広告には使われなかったのかも知れません。

紫色は青色と似ている?ので、加刷日付には使われなかったのでしょうか。

 
表面  
加刷日付      
裏面広告    

通常用

精査していませんが、同じ色の券の運行区間が被らないようにしているように思います。

朱色の「10」、「11」は色分け当初のものです。他の券も当初は違った色があったのかも知れません。

予備用

基本的に通常用と同じ色かと思われます。「4」は当初のものなので色が違いますが、通常用と同じ青色のものがあるかも知れません。

裏面広告

色の規則性が見いだせません。

毎日印刷したとは思えませんので、同じ色で何日分か印刷した関係で、同じ色の期間がまちまちになったのかも知れません。手元にあるものは、限られていますので、解明は難しいです。

お正月は特別ですので、広告も2色刷でした。余談ですが、元日は「四方拝」と言ったことがわかります。